カラーひよこのブログ

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終わらない人「宮崎駿」の老人力

終わらない人 宮﨑駿 [DVD]

映画監督の宮崎駿に2年間密着したドキュメンタリー番組の DVD を観た。

宮崎監督の長編アニメーション映画からの「引退宣言」(詐欺) の記者会見から始まり、再び長編への復帰を決意するまでの軌跡、みたいなドキュメンタリーでした。

小金井市と三鷹市の名誉市民でもある宮崎監督。小金井にあるスタジオジブリ、井の頭のジブリ美術館、多摩ニュータウンが舞台の『平成狸合戦ぽんぽこ』『耳をすませば』など、多摩っ子の私は常に「ご近所さん視点」で見ていたりします。

それと監督の仕草とか使っている道具類、吸っているタバコなど、そういった瑣末的なアレが非常に気になるんですな。「鉛筆はトンボなのか」「セブンスターかよ。その歳でヘビースモーカー過ぎやろ」「今はシトロエンの旧車に乗ってるのか・・」(昔、赤のトライキングに乗っていたのを目撃したことがある)等々、すげー気になった。絵コンテの描き損じをバッサバッサと捨ててたりするんだけど「アレを売るだけでけっこう稼げるのでは・・」などと思ったりも。

黒澤明監督もそうですが、手書きの絵コンテとか水彩のイメージボードみたいなのからしてお宝的に素晴らしい。 

さて、約2年間を 69 分にまとめたこのドキュメンタリー映像。「長編はもう限界だろう・・でも・・短編ならまだいけるぞ」と、監督長年の構想であった『毛虫のボロ』という作品の制作風景が主に描かれていて、それは「手描きアニメーション時代の終焉」というものがテーマでもあるようでした。

毛虫のボロ - Wikipedia

↑ ジブリ美術館でしか観れないらしい。近所なのにいまだに一度も行けてません。。 

作画に CG を積極的に取り入れてみようと、活きのいい若手スタッフを外部から招集したり、 AI(人工知能)をアニメーションに使ってみてはというプレゼンでの顛末(カントク激おこ)等が興味深い。

ところどころに登場する鈴木敏夫プロデューサーとのやりとりも好きだなあ・・。

全編を観ていて、先日に読んだ『機動戦士ガンダム』の富野由悠季監督のインタビューを思い出す。

お二人とも「老人力」とも呼ぶべき味わいがある。なにげない一言一言に含蓄があるというか「深重い」んだよね。

自分は正直「こんなきっつーな職場や仕事観の上司は勘弁してくれ」なんだけれど何故か「うん、そうだそうだ・・」と頷くことしきりでありました。

今度こそ、次回が最後の長編かという駿監督・・超ハードなアニメ制作から降りたとしても漫画なら全然いけるんじゃないだろうか。自分だけのペースでゆっくりと・・。

人間国宝・宮崎駿監督。漫画でも活字でも活動を続けてくれたのなら、追っかけたい所存であります。

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