先月の読書メモです。今年に入ってから図書館通いを再開し、もう何年も読んでなかった活字本も読むようになりました。月1回のペースで読書日記をつけておきたいと思います。
- 円(劉 慈欣 著)
- とにかく死なないための「しょぼい投資」の話(えらいてんちょう 著)
- 宇和島(森山大道 著)
- 熊を彫る人 木彫りの熊が誘うアイヌの森 命を紡ぐ彫刻家・藤戸竹善の仕事
- 知的生き方教室(中原昌也 著)
- 焚き火の作法(寒川一 著)
- 九条の大罪(真鍋昌平 著)
- 望郷太郎(山田芳裕 著)
円(劉 慈欣 著)
大ベストセラー SF 小説『三体』の作者の短編集。表題作の『円』が note で無料公開されてるのを読んでみて、これは凄いと「三体」も読み始めたのでした。「三体」以前・以後の 10 編ほどの作品が収められていて、全部面白かった。エネルギー問題、記憶遺伝、気候変動、タイムトラベル、不老不死、多次元宇宙、異星人とのコンタクト等々・・このアイデア群を全部ぶち込んで壮大に膨らませて「三体」ができたのかな、と。作者は元コンピュータエンジニアだそうで、科学とか数学がからっきしな自分は理系の人の書く小説に惹かれる。
とにかく死なないための「しょぼい投資」の話(えらいてんちょう 著)
「この株を買えば儲かりますよ」とか「こういう投資手法でセミリタイアを目指しましょう!」みたいな、再現性皆無で本を書いてる著者だけが儲かるような話は一切書いてなくて、「投資とは何か」「だから投資をしよう」という普遍的な考え方を具体例を交えながら分かりやすく書かれてある。
宇和島(森山大道 著)
スナップ写真の師匠、森山大道の写真集。正直、最近の作品集にはあまりピンとくるものは無い。それでもページをめくって何枚かは琴線に触れる写真があれば良いです。
「何を撮っている(言っている)か」よりも「誰が撮ったか(言ったか)」が大事とは良く言われる例えではあるが、「(何処へ足を運んで)何を撮っている」かのほうがよほど重要なんじゃないかと思い直したりした。
熊を彫る人 木彫りの熊が誘うアイヌの森 命を紡ぐ彫刻家・藤戸竹善の仕事
北海道土産のいわゆるあの「木彫りの熊」で最も有名な作家であるアイヌの彫刻家のお話。1970 年代にこういう各地の民芸品のブームがあって、特にこの北海道土産の熊の木彫りは、かつて私の住んでいた実家の玄関にも置いてあったりしたのですが、そのルーツや歴史、当時のアイヌの人達の様子、背景事情などが分かり、非常に面白かった。
とにかくこの藤戸竹善さんの話とキャラクターが全然芸術家を気取ってなくて滅法面白い。その「木彫り熊の申し子」藤戸氏はほんの最近(2018 年)に亡くなったとの事。いつか北海道へ訪れたら、ぜひとも阿寒湖畔の民芸品の店とギャラリーを見てみたい。
知的生き方教室(中原昌也 著)
「アンチ小説」「デス小説」とでも呼びたい作風の人。このスタイルをやられてしまうと文芸とか小説というもの自体が何でもありになって、そして自分でも書けるような気もしてしまうのだけれど、99.9 % の人間に中原昌也ほどの文章の力量は無いだろう。どこかのレビューで見たけど、真面目に小説家を目指してる人などは嫉妬すると思う。
でも、大きな賞を取ってこうやって本になって流通してイナカの図書館にも置いてあったりするけれど、やはり売れてはいないようで・・。
焚き火の作法(寒川一 著)
最近アウトドア趣味に興味があって、簡単で手軽なものから何か始めてみたいと思ってるのだけれど、キャンプと来れば、まずは「焚き火」というものが中心になるのではないか?と。ただぼんやりと火を眺めるのもいいだろうし、寒い日には暖がとれるし、コーヒーを沸かしたり簡単な料理を作ったり。
で、そこら辺の入門書を読み漁り始めてます。道具や火の熾(おこ)し方、薪の割り方、ロープワークなどのマニュアル的な知識と技術もこれ一冊あれば一通り充分かとは思ったが、単純に読み物として面白い良書。
著者はカジュアルな趣味キャンパーというよりも、もう少しワイルドでサバイバル寄りな「ブッシュクラフト」系の人。
九条の大罪(真鍋昌平 著)
『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平の、弁護士が主人公の漫画。相変わらず反社や半グレ、DQN の描き方が上手過ぎる・・ウシジマくんもそうだけど、取材力が半端無い感じします。絵も好みで。そういえば昨日、Twitter の FF さんのツイートで知ったのですが「裏サンデー」でスピンオフの連載が始まってました。
15 歳のウシジマの少年院時代の話。
望郷太郎(山田芳裕 著)
山田芳裕もデビュー以来のほとんどの作品を追っかけてる漫画家です。でも、まー連載中で購入してる売れ線のマンガは大体漫画喫茶に置いてあるだろうから、新刊出たら漫喫で読んで他のマンガもまとめてチェックするようなアレでいいのかもしんない。
ここまで書いてもういい加減めんどくさくなってきたので、AI の「ChatGPT」にあらすじを頼んでみました。
大嘘つくんじゃねーよ!!w
また来月 📙🐤
ブログタイムマシン。3年前の今日は吉祥寺でカオマンガイを食べてました。
この店も今は無くなってたような。この時を最後に、タイ料理は家でたまに食べる缶詰めのグリーンカレー以外は食べてないですね。。
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